皆様のお宅に必ずある「蛇口」。
お風呂場や、洗面台、キッチンや庭先などあらゆる場所に蛇口があるかと思います。
形やタイプが違えど、水をせき止めたり、水を出したり、お湯を出したりと、お家には無くてはならない存在の蛇口ですが、そんな蛇口が固くなってきたなと思った経験はありませんか?
今回は、その原因と対策法をお話しします。
目次
蛇口が固くなる原因とは?
蛇口が固くなる原因とはどのような物があるのでしょうか?
いくつかの原因を見てみましょう。
パッキン部分のグリスがなくなった
こちらの原因は、水をせき止めるための「パッキン」と言われるゴムの部品に使用されているグリス(油)がなくなってきて、蛇口をひねるのに多くの力を必要とする原因です。
水に含まれる成分によるもの
蛇口に白い固形物が付着しているのを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
水道水の中には、多くの成分が含まれています。
消毒用の塩素などもありますが、カルシウムも含まれています。
そのカルシウムが蛇口内部のハンドル部分に付着して硬化してしまい、蛇口が回らなくなるのです。
ネジ部分がさびてしまっている
蛇口のハンドル部分の上部についているネジが、錆びて固まってしまう現象です。
ハンドル上部のネジが固まってしまうため、ハンドルがスムーズに動かず固くなってしまいます。
部品が劣化している
水の量を調節するバルブやスピンドル、水漏れを防ぐパッキン、内部のパーツを固定するネジなど、蛇口を構成する部品自体の劣化が、蛇口が固くなった原因かもしれません。
蛇口を日常的に使うことでパッキンに摩擦が生じ、小さく削れてしまう恐れがあります。
小さくなったパッキンは水をせき止めにくくなり、閉めるためには通常より強い力を要します。
パッキンに大きな負担がかかると、他の部品の故障を招きかねません。
また、バルブやスピンドル、ネジも経年によるサビや摩擦で形が変形し、動かしづらくなる可能性があります。
このように、主な原因は上記の4点です。
原因により修理の方法は異なりますので、しっかりした知識を持っていないと直すことはままならないでしょう。
固くなってしまった蛇口の改善方法とは?
それでは、どのように固くなった蛇口を改善すればよいのでしょうか。
原因別に改善方法をお伝えします。
パッキン部分のグリスによる蛇口の硬化
こちらの場合、シリコングリスを塗ることで改善しますが、ひどい場合はパッキン自体の交換が最も効果的になります。
パッキン自体も水をせき止める効果が薄れているでしょうから、症状がひどい場合は蛇口を取り外してパッキン自体を交換しましょう。
水に含まれる成分によるもの
こちらの原因によるものは、内部にカルシウムが硬化してこびりついていることが多いため、業者に修理を依頼して内部の洗浄をしてもらうことがおすすめです。
蛇口自体を外すことになるため、自身で行うには高難易度の作業になるかと思います。
ネジ部分がさびてしまっている
こちらは、ハンドル上部のネジとハンドル自体を交換することをおすすめします。
サビを取ることはできるのですが、そこまで劣化した蛇口は蛇口自体を交換する方が楽に仕上がることでしょう。
部品が劣化している
部品の劣化が原因と考えられる場合、問題のある部品だけを新品に交換して直すことも可能です。
止水栓を閉じてから蛇口を分解し、問題のある部品の同等品を購入して取り替えます。
ただし、蛇口は複数のパーツから構成されており、正常に使うためには適切な組み立てが欠かせません。
自分で部品交換をする際は、パーツを分解した順番をしっかり覚えて間違えないように注意しましょう。
自力での作業が難しい時や不安な場合は、プロの修理業者に依頼する方が賢明でしょう。
このように原因毎に改善方法は違いますが、前記したように蛇口自体を交換することも視野に入れておいたほうがよいでしょう。
蛇口の寿命は15年ほどと言われていますので、15年以上使用している蛇口に不調が現れたら蛇口を交換しましょう。
しかし水道蛇口を修理する場合は、止水栓を閉じて水が出ないようにしなくてはいけません。
またパッキンなどもサイズが合っていないと効果がないので、慎重に行わなければいけません。
自身で行うのに不安がある場合は業者にお願いしましょう。
蛇口が固くなるのを防ぐには?
では、固くならないように予防するにはどうしたらよいのでしょうか?
まずは、パッキン部の劣化を遅くするように、必要以上に蛇口を開閉しないようにしましょう。
過度に開閉することによりパッキン部の劣化、パッキングリスの切れが生じてきてしまいます。
続いて、使用後はこまめにタオル等で水分を拭き取ります。
こうすることで、蛇口に水分に含まれるカルシウムなどが付着して硬化するのを防ぐことができます。
またこまめに蛇口を拭き取ることで、サビの発生も抑えることが出来るでしょう。
サビはシンクなどに使われているステンレス製の蛇口には発生しにくくなっていますが、シンク周りは他の食器やナイフ・フォークなどの金属製のものから「もらいサビ」というサビが発生をしてしまいます。
シンク周りにはなるべく物を置かないようにしましょう。
固い蛇口を回す方法
万が一、蛇口が固く回らなくなった時、どのように対処すべきか困ってしまいます。
ここでは、簡単にできる対処法を見ていきましょう。
固い蛇口を回す方法①タオルを使う
蛇口が固く回りづらい時に素手で無理矢理回そうとするのは危険です。
摩擦により手を怪我してしまう恐れがあります。
手の力を効率的に上手く蛇口に伝えるためには、タオルなどの滑りにくい布製品を使うのがおすすめです。
布で蛇口を覆った上で片手もしくは両手で力を込めると、スムーズに回せる可能性があります。
ただし、タオルを使うのは一時的な対処法です。
普段から蛇口をきつく閉めすぎていないかを確認した上で、再びすぐに回しづらくなってしまう時は、蛇口本体の劣化や故障を考えましょう。
固い蛇口を回す方法②分解洗浄する
なかなか蛇口の回りが改善しない場合、蛇口周りに汚れが溜まっているかもしれません。
水道水のミネラルが蒸発し、白い結晶となって付着していたり、金属のサビや水垢が生じていたりすると、ハンドル部分の滑りが悪くなります。
蛇口を長く安心して使うためには、定期的な掃除やメンテナンスが欠かせません。
自分で蛇口を分解洗浄する際は、蛇口のハンドル部分のみ取り外して掃除するだけで十分です。
歯ブラシなどの道具を用いて汚れを落としてください。
綺麗になったハンドル部分は元通りに設置し直し、回りが良くなったか確かめましょう。
固い蛇口を回す方法③潤滑油を補充する
蛇口のパーツには、滑りが良くなるための潤滑油が塗られています。
部品に故障が見られず、掃除しても回りが良くない場合は、潤滑油が足りなくなっている可能性が高いです。
蛇口用の水性シリコングリスは、ホームセンターやネットサイトなどで購入できます。
潤滑油を塗る際は、水漏れを防ぐために水道の元栓や止水栓を必ず閉めてください。
ハンドル部分を取り外し、バルブやスピンドルに綿棒で潤滑油を塗ります。
パッキンには塗らないこと、塗りすぎないことに注意しましょう。
潤滑油が馴染むまで少し時間を置いてから、元通りに設置し直します。
不足していた潤滑油が補充されることで、蛇口が回りやすくなるでしょう。
万が一、潤滑油を足しても改善が見られない場合は、専門の業者に見てもらいパーツの交換や修理を検討してください。
まとめ
お家には無くてはならない存在の蛇口ですが、ハンドルが重くなるだけではなく、サビさせたり、白くカルシウムが付着したりしてしまうと見た目も悪くなります。
固くなってしまったハンドルを無理に回したりすることで、ハンドル部分が折れてしまったりという破損にも繋がります。
破損してしまったときは水が強い勢いで噴射してパニックになってしまう方も少なくありません。
固くなった蛇口はタオルなどの布で巻いて両手でゆっくり回すことを心がけてください。
また蛇口などの水道周りの修理は、止水栓を閉じたり蛇口を取り外したりするなど、専門的な知識が必要になってきます。
お家の大事な存在の蛇口だからこそ、蛇口の修理等はぜひたうん水道修理センターにお任せください。
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