水回りのトラブルは、生活に支障をきたすため非常に厄介です。
特にトイレの汚水漏れは、トイレが使えなくなるだけでなく、悪臭が発生したり、トイレ掃除の手間が増えたりと、様々な二次災害を引き起こします。
そこで本記事では、トイレから汚水が漏れる原因と、万が一漏れてしまった時の対処法を解説します。
トイレから汚水が漏れてお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
トイレから汚水が漏れる原因
トイレは便器やタンク・排水管や給水管など多くのパーツから構成されています。
トイレの1つのパーツに異常が起きるだけで、全体の稼働に影響を与えてしまいます。
それでは、トイレから汚水が漏れる原因は一体何でしょうか。
以下で、考えられる主な原因を見ていきましょう。
トイレつまりが発生している
トイレの排水管の道は、広さが限られており、基本的に水溶性の物質しか流せません。
万が一、トイレに水に溶けない物質や固形物が流れてしまった場合、トイレつまりを生じる恐れがあります。
また、トイレットペーパーや排泄物であったとしても、量が多かったり流す水が少なかったりすると、トイレ内で上手く流れずにつまってしまうかもしれません。
トイレの排水管がつまると、水をせき止めてしまうため、トイレから汚水が溢れ出るリスクが高いです。
汚れが蓄積している
トイレの便器のS字部分である「堰（せき）」を超えた排水路には、排泄物やトイレットペーパー・その他の異物がトイレに溜まりやすいです。
トイレには、意外と見落とされがちな「尿石」も蓄積されていきます。
トイレの便器や排水管に汚れがたまると、トイレの水が流れにくくなり、逆流して溢れ出るケースがあります。
排水管や汚水枡などの劣化・故障
同じトイレを長年使っていると、トイレの便器やタンク・排水管や汚水枡など、様々なパーツが劣化します。
また、普段使用していて見えない部分は、気づかないうちにトイレが故障している可能性も考えられます。
トイレの寿命は、10年前後と言われているため、時が経つにつれて、トイレの汚水漏れを引き起こす確率が上がっていくでしょう。
トイレから汚水が漏れた際の対処法
では実際に、トイレから汚水が漏れたらどう対処すべきでしょうか。
トイレの止水栓を閉める
トイレの止水栓は、給水量を調節する役目を果たしています。
まずは、トイレ便器内の水が、更に増えるのを防ぐため、止水栓を閉めましょう。
トイレの止水栓は、トイレタンク付近の壁や床にあります。
蛇口タイプでない場合は、マイナスドライバーや硬貨を使って、トイレの止水栓レバーを回してください。
トイレの止水栓を閉じれば、さらにトイレの水が溢れ出す心配は要りません。
トイレ汚水を汲み出す
トイレ汚水が漏れている時は、通常よりもトイレ便器内の水位が上がっているケースが多いです。
その場合は、トイレ便器内に溜まった水を汲み出しましょう。
バケツや給油ポンプ、半分に切ったペットボトルを使うのがおすすめです。
トイレつまりを取り除く
トイレ汚水漏れの原因となっている、根本的なトイレのつまりを取り除きましょう。
ただし、トイレにつまっている物により対処法が異なります。
まず、トイレットペーパーや人の排泄物など、トイレの便器の中に流して良い物が蓄積している場合、ラバーカップを使って吸引するのが手っ取り早いです。
ラバーカップは、トイレ便器の凹みに押し当て、素早く引く作業を繰り返します。
蓄積している物が引き上げられて、水が流れるようになります。
また、トイレつまりに、パイプクリーナーやハンガーを代用しても良いでしょう。
トイレに、40〜60度ほどのお湯を流すと、トイレ内につまっている物がふやけて柔らかくなり、水に溶けやすくなります。
一方で、トイレつまりで、固形物や非水溶性の物質が蓄積している場合は、慎重な対処が必要です。
目視できる範囲で止まっている場合は、ゴム手袋などを装着し手で取り出します。
マジックハンドやピックアップツールを使えば、手をトイレ便器に入れることなく、トイレ内に詰まっている異物を取り出せるかもしれません。
トイレ内の異物が、便器の奥や排水管の方で止まっている場合は、トイレ詰まりを自力で解決するのが難しいです。
ラバーカップやハンガーなどを用いて、トイレ詰まりを無理に取り除こうとすると、さらに奥へ移動させてしまったりします。
ですので、トイレの便器や排水管を傷つけたりする恐れがあります。
すぐに業者に相談し、トイレつまりの異物を取り除いてもらいましょう。
トイレの定期的なメンテナンスで汚水漏れを防ぐ
いかがでしたでしょうか。
今回は、トイレの汚水漏れの原因や、トイレつまりの対処法を紹介しました。
トイレの経年劣化・故障、トイレつまりが原因で引き起こされます。
ですので、トイレの定期的なメンテナンスや、トイレを大切に使うことで予防することが大切です。
トイレの定期的な点検や、日頃の掃除を心がけるようにしましょう。
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