蛇口からの水漏れは「パッキン」が原因?パッキンの交換方法について
キッチンや洗面所、台所などでハンドルを締めても水がしっかり止まらず、ポタポタと落ち続けていることありませんか? それはパッキンが劣化していることが原因かもしれません。このコラムでは水道の締まりが悪い時のパッキンの交換方法をわかりやすくレクチャーします。
目次
蛇口の水漏れと深い関係のあるパッキン
水道の蛇口から水漏れしている場合、パッキンが劣化している可能性があります。ここからはパッキンの種類やサイズ、用途などを解説します。
パッキンとは
パッキンというのは水道配管などの水を扱う部分で、接続部から水が漏れないようにするためのゴムなどで出来た部品です。水筒や弁当箱のフタについているゴム部分を想像してもらえれば、わかりやすいと思います。
ここでは弁当箱などではなく、家庭の水道などの水回りにあるパッキンの話をしていきます。
パッキンの種類と大きさ
パッキンにはいくつかの種類と大きさの違いがあるので簡単に紹介しましょう。
・Oリング(オーリング)
平らなところに置いた場合、全体の形状がアルファベットの「O」状ですが、カットしてみると断面も丸いパッキンです。
・平パッキン
カットした場合の断面が四角いパッキンです。給水管の接続部にしばしば使用されるので、給水管パッキンとも言われています。
・三角パッキン
名称は「三角」ですが断面は三角に近い台形です。水道の蛇口のハンドル下によく使用されます。水栓ハンドル内パッキン、水栓上部パッキンとも言われます。
・Uパッキン
カットした場合の断面がU型で、回転する動きを妨げたくないところに使われます。キッチンの水の出口は最近のものは旋回できてシンクの広い範囲に水を流せるようになっているので、Uパッキンが活躍します。
・コマパッキン
水道のハンドルの下についているパッキンで、おもちゃのコマのような形になっています。ハンドルを回すことでこのパッキンが上下して水を出したり止めたりします。
・パッキンの大きさ
水道用のパッキンには13mmと20mmの2種類があります。一般家庭で使われるのは9割程度が13mmです。これを見分けたいと思う場合、交換したいパッキンの品番を読み取るのが一番確実です。
しかし古くなっていると表示が読めない場合もあります。そんなときは蛇口のパイプが壁から出ている部分の直径が16mmなら13mmのパッキン、19mmなら20mmのパッキンが適用されます。直径を図るのが難しい場合、糸などを巻き付けて円周を測りましょう。円周50mm程度なら13mmのパッキン、円周60mm程度なら20mmのパッキンを選ぶと良いです。
パッキンの寿命
パッキンの寿命はおおむね10年程度と言われています。しかし使用頻度や環境にもよるので5年程度で悪くなることもあれば、15年以上も何事もなく使える場合もあります。
パッキンの購入方法
パッキンはホームセンターなどである程度販売されています。型式が分かれば一番良いですが、それが無理なら交換するものを持って行って見比べる手もあります。しかし材質の違いなどで迷うケースも多いですから、分からないと思う人は業者に相談しましょう。
パッキンの交換方法
ここでは自力でパッキンを交換する方法を紹介します。
必要な工具
必要な工具や道具を以下に列挙します。
・ウォーターポンププライヤーとモンキーレンチがあれば便利、なければモンキーレンチだけでも可
・ラジオペンチかピンセット
・ドライバーセット(プラスドライバーとマイナスドライバー)
・カッターナイフ
・雑巾など
蛇口別の交換方法
ここでは単水栓とハンドル混合水栓のコマパッキンの交換方法を紹介します。単水栓とは蛇口1つにハンドル1つのタイプ、ハンドル混合水栓はお湯と水のハンドルが分かれていて蛇口が1つになっているタイプです。
単水栓の場合
・元栓を閉める
・モンキーレンチなどでハンドルの上部分を外す
・ハンドルの下にあるコマパッキンを外し、新しいものと変える
・ハンドルを元通り付けなおす
・ねじをしっかり締め、元栓を開いて漏れがないか確認する
ハンドル混合水栓の場合
・元栓を閉める
・マイナスドライバーでハンドルキャップを外す
・ハンドルキャップの下にあるねじをプラスドライバーではずす
・ハンドルをはずす
・カバーナットをウォーターポンププライヤーなどで外す
・三角パッキンを交換する
・ここまでの逆の手順で外した部品を取り付ける
・ねじをしっかり締め、元栓を開いて漏れがないか確認する
パッキンの交換時に注意するべき点
パッキン交換時の注意点として、まず元栓を締めてから作業を始めましょう。また、作業が終わって元栓を開ける時は出来れば元栓を開ける人と、作業した場所にいる人の二人組であることをおススメします。作業に手違いがあった場合、すぐ元栓を締められるようにするためです。
このようなケースはパッキン交換を業者に依頼しよう
ここまでの作業はDIYなどの経験がある人にとっては何とかできるものですが、慣れない人にとっては難しいと感じるかもしれません。「モンキーレンチってなに?」という人にはハードルが高いと感じられるでしょう。
また、パッキンのサイズも分からない、という場合無理に作業をしても漏れがひどくなることもあります。特に賃貸物件や集合住宅の場合、作業を失敗して部品を壊すなどすると賠償請求されることもありますし、水漏れで階下の人から苦情が来ることもありえます。
自信がないと思う人は最初から業者に任せることをおススメします。
パッキンを交換しても蛇口の水漏れが止まらない場合、蛇口本体の劣化の可能性がある
ここまでパッキンの交換方法を記載してきましたが、水漏れの原因が他にある場合、パッキン交換だけでは水漏れが止まらないこともありえます。そんな時は慌てずに水道修理業者に相談しましょう。
パッキンの交換方法まとめ
水道のパッキンの種類や交換方法についてまとめました。
慣れない人にとっては工具を使ったり、パッキンの種類を見極めたりすることはとても難しく、ストレスに感じる場合もあるでしょう。そんな時は遠慮なく、たうん水道修理センターにご連絡ください。
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