トイレつまりの原因の一つに、食べ物があります。
トイレットペーパーなどがつまるケースは多いですが、食べ物つまりで、トイレの水が流れなくなった経験を持つ方は少ないです。
いざ食べ物つまりが発生したときに、どう対処すればいいのかわからないといった方も多いでしょう。
本記事では、食べ物つまりの具体的な対処法を解説しています。
また、食べ物つまりが起こる原因や食べ物つまりを起こさないための予防法もお伝えします。
食べ物つまりで困っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
トイレの食べ物つまりが起こる原因
食べ物によるトイレの原因は3つあります。
原因の性質上、水に溶ける性質を持つトイレットペーパーによるつまりよりも、対処が困難になる可能性が高いです。
つまりの原因を押さえて、対策に活かしていきましょう。
水に溶けない
体内で消化されていない食べ物は、水に溶けない性質のものが多いのが特徴です。
水を流しても、勢いで流れなかった食べ物は、分解されずに残っていきます。
残った食べ物によって排水管がふさがれると、つまりの原因となり、水が流れなくなります。
排泄物も元は食べ物だからといった考えで、食べ物をトイレに流すと、つまるケースがあるのを覚えておきましょう。
小さな食べ物が蓄積する
食べ物が小さく処理されているからといって、必ずしも排水管を流れ切るとは限りません。
とくに魚の骨などは、排水管の中で引っかかってしまい、食べ物が蓄積していく場合もあります。
水に溶けない特徴と合わさって、次第に蓄積した食べ物が大きくなり、水が流れにくくなります。
さらに食べ物の蓄積が加速し、最終的には水が流れなくなるでしょう。
冷えて油が固まる
食べ物の油が冷えて固まると、トイレのつまりの原因になります。
油は水に溶けないので、いくら水を流したところで、つまりの解除はできません。
調理に使用した油はもちろんですが、ラーメンなどのスープもトイレに流すのは避けましょう。
含まれている油分が排水管の中で固まり、つまりにつながる可能性が高いです。
油分を多く含む食品は、紙に吸わせたり、固めたりしてから、ゴミとして処分するのが適切です。
トイレの食べ物つまりが起こる対処法
食べ物が原因のつまりにはさまざまな対処法があります。
簡単にできるものから試していき、個人での対応が難しいようであれば、専門の業者に連絡しましょう。
つまりがいつ発生するのかは予想しにくいですが、普段から対処できるように準備をしておくのは大切です。
手で取り除く
手っ取り早く対応可能な方法です。
まずは、つまりの位置を確認しましょう。
つまっている箇所が把握できたら、手を使って直接取り除いていきます。
排水管の中は衛生的ではないので、ゴム手袋などをはめたうえで、対応してください。
排水管の構造は奥が長いので、長めのゴム手袋が適しています。
取り除いた食べ物は、袋にまとめるなどの対応をしてから、生ゴミとして処理をしてください。
道具を使って取り除く
手を使ってのつまりの解除が難しい場合は、道具を用いて取り除く必要があります。
食べ物つまりに使える道具は以下の5つです。
- トング
- ラバーカップ
- 真空式パイプクリーナー
- ワイヤーブラシ
- 高圧洗浄機
トングやワイヤーブラシは、つまっている箇所を直接かき出していくため、比較的簡単に使えます。
トイレの排水管が複雑な形状になっている場合は、変形しやすいワイヤーブラシの方が適しています。
ラバーカップや真空式パイプクリーナーは吸引力を利用してつまりを解除します。
注意点としては、奥に押し出すのではなく、つまりの原因となっている物体を引っこ抜くようなイメージで使ってください。
奥に圧力をかけてしまうと、つまりがより強固になる可能性があります。
高圧洗浄機は、取り扱いや対処法が難しいです。
個人で使用するには現実的ではないでしょう。
仮に、使用する場合は、トイレの排水口から洗浄するのではなく、トイレの排水管の出口側から、トイレの排水口に向けて使います。
高圧洗浄機以外の方法で、つまりが解除できなかった場合は、専門の業者に対応を依頼するのが安心です。
洗剤で栄養素を分解する
「塩素系」のトイレ用洗剤が食べ物のつまりには効果的です。
物理的な力ではなく、化学の力でつまりを解除します。
塩素系の洗剤を利用すると、食べ物のタンパク質を分解してくれるので、つまっていた食べ物が溶け出し、解消につながります。
トイレ用洗剤には「酸性」のタイプもあるため、混在しないように注意が必要です。
トイレつまりを直す際の注意点
食べ物のつまりを解除するときの注意点は3つあります。
対処した結果、悪化してしまう可能性もあるため、事前に確認しておいてください。
洗剤の種類に注意する
トイレを清掃する際に、「クエン酸」や「重曹」を使ってキレイにする場合もあります。
しかし、食べ物つまりでは、逆に症状を悪化させてしまう可能性が高いです。
クエン酸や重曹がトイレの排水管の汚れを取り除いた結果、取り除かれた汚れが、つまった箇所に蓄積する場合があるからです。
汚れがたまっていくと、つまりは強力になり、食べ物つまりを直すのが難しくなります。
熱湯を使用しない
トイレの便器は陶器でできています。
陶器は熱に弱いため、熱湯をかけた場合に、ひび割れてしまう可能性があります。
割れた便器の修復には、費用や時間がかかるため、つまりの解消よりも大きな手間が必要です。
熱で食べ物がやわらかくなる可能性はありますが、便器の故障にもつながるため、熱湯は使わないようにしてください。
圧力をかける
ラバーカップや真空式パイプクリーナーを使用した際に、やってしまいがちな間違いです。
押し込む圧力によって、つまりがより強固になります。
ラバーカップや真空式パイプクリーナーを使う場合は、押し込むのではなく、吸う力を利用して解消しましょう。
トイレつまりをしないためには?
食べ物つまり予防するためには、生活に対する考えをあらためる必要があります。
食べ物をトイレに流さないように、日々の生活を振り返りましょう。
体調を整える
二日酔いや体調不良が原因で嘔吐する方は多いです。
袋にまとめて処理する場合は問題ありませんが、トイレで嘔吐し流すケースもあります。
吐しゃ物がトイレつまりの原因にもなるので、毎日の体調管理にも気を配るのは大事です。
もし嘔吐をする場合でも、袋を用意し、トイレに流さないように気をつけましょう。
習慣を変える
食べ残しなどを、定期的にトイレに流す習慣がある方は、今すぐ止めてください。
国によっては、食べ残しをトイレに流す習慣を持つ地域もあります。
しかし、日本のトイレの構造上、食べ物はつまる可能性が高いです。
多様な国の方が暮らすようになってきた中で、トイレに食べ物を流さない方がいいと、知らない場合もあるため、教えていく必要もあります。
食べ物をトイレに流さない意識を全員で高めていきましょう。
ゴミを増やさない
ゴミを減らすために、食べ物をトイレに流しているパターンもあります。
ゴミ袋の費用を抑えたい気持ちがあるからです。
しかし、結果的にトイレがつまった場合は、より出費が多くなる可能性もあります。
ゴミを減らしたくて、トイレに流している方は、根本的なゴミの量を減らす努力が必要です。
考え方を変えて行動しましょう。
日々の生活を見直して食べ物によるつまりを予防する
食べ物でもトイレのつまりの原因になってしまいます。
食べ物つまりを起こさないように、日々の生活を見直し、意識を変えていく気持ちが大切です。
万が一、食べ物つまりを引き起こしてしまった場合には、本記事の対処法を参考にして、解除してください。
紹介した方法で、どうしてもつまりが解除できなかった方は、専門の業者にいち早く連絡するのが最適です。
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