便器の中の水位が下がるのは、つまりが原因なのでしょうか?
この記事では、
・トイレに溜まっている水の役割や水位が下がる原因
・自分で水位を正しい状態に戻すための方法
上記について解説しています。
トイレのトラブルは急に起こるので慌ててしまいがちですが、予備知識があれば落ち着いて対処できます。
ぜひ、こちらの情報を参考に、ポイントをおさえておきましょう。
目次
トイレの水がない!水位が下がる原因と対処法
トイレの水位が下がるトラブルは少なくありません。
水がないとトイレが流せないので、素早く解決したいトラブルです。
一般的によくある原因はトイレのつまりです。
しかしつまり以外にもトイレの水位が下がる原因があり、プロの修理業者による修理が必要なこともあります。
トラブルが起きたときに素早く対処するための原因と対処法、ポイントをチェックしましょう。
便器から水漏れしているから
便器の内の封水が全くない場合に考えられるのは、便器からの水漏れです。
便器がひび割れして水が漏れていないか確認してください。
トイレの足元にマットを敷いている場合は、マットが水漏れの水を吸収していて発見が遅れることがあります。
トイレは陶器で出来ているので、熱に弱いため掃除などで熱湯を使ってしまったり、急に熱いお湯を注いだりしてしまうとひび割れてしまうことがあります。
またトイレの使用期間は7~10年と言われており、これ以上の長期利用では経年劣化による破損も考えられるでしょう。
また排水管の破損も考えられます。
目視できない場所なので気付くことが困難ですが、長期的に水位が低下している場合は、確認してみましょう。
ひび割れを放置して大きくなると、トイレごとの交換になってしまうこともあります。
早期発見に努めて、傷が小さいうちに補修しましょう。
便器の裏側までしっかりと確認し、小さいひび割れであれば、陶器用の補修ボンドで修理できます。
破損部分が大きい場合には、修理のプロへ相談をお勧めします。
サイホン現象が過剰に起きているから
常にトイレの水位が低いことや、時間が経つと減っていることがあります。
その場合にはサイホン現象が、本来より過剰に起きている可能性があるでしょう。
サイホン現象は、排水管の中の気圧が変化することで起こります。
頻繁に起こるものではありません。
サイホン現象は、もともとトイレを流すために重要な役割を持つものです。
トイレはサイフォン効果を利用し、勢いをつけて水を引き抜くことで、汚物を流しています。
自己サイホン現象が過剰に起こることによって、トイレの水を流すと留まるはずの封水まで流れてしまいます。
自己サイホン現象は、素人には複雑で修理が難しいので、プロの業者に依頼しましょう。
他の器具の排水の力で水を引っ張られているから
他の器具が排水した際に、その勢いで気圧が変化し封水が引っ張られてしまうことがあります。
この現象のことを誘導サイホン現象と言います。
賃貸などで上の住人が水を一度に大量に流すと、この現象が起こる可能性があります。
誘導サイホン現象は、強風などで排水管の中の気圧が下がった場合にも起こるので注意しましょう。
一軒家でも、二階のトイレを流すと一階のトイレに影響が出る場合もあります。
この現象が起こる場合には、排水管が汚れによって狭くなっている可能性があります。
通気管の設置や、排水通気の改善が必要になります。賃貸の場合には、一度賃貸の家主に相談してみるといいでしょう。
長期間トイレを使用していないため封水が蒸発したから
長い期間使っていなかった場合には、封水が蒸発している可能性があります。
トイレを長い期間使っておらず水が減っていたら、タンクに水があることを確認した後で数回水を流しましょう。
水は自然と蒸発していくので、トイレも例外ではありません。
封水には、排水管の中の悪臭があがってこないようにする役割があるため、減ってしまうと悪臭や嫌な臭いの原因になってしまいます。
トイレにたまる水の役割
先に触れた封水には、排水管から発生している臭いが上がってこないようにする役割があります。
トイレだけでなく、キッチンや浴室にも封水ができるように設計されている住宅がほとんどです。
トイレは水回りの中でも特に配管の臭いが強いので、封水が少なくなってしまうとトイレに悪臭が上がってきてしまいます。
当たり前のように見ていたトイレの水ですが、れっきとした役割があったのですね。
トイレの水位が下がるのを放置するとどうなる?
水位が下がったとこが原因で、トイレがつまってしまった場合には放置するのも1つの方法です。
つまっているものが徐々に溶けて流れていき、改善することがあります。
しかし度々つまりが発生する場合には、排水管が狭くなっていることや故障している可能性があります。
その場合には修理が必要なので、プロに相談するといいでしょう。
放置してはいけないケースもあります。固形物のつまりや、オムツやパッドなどの水を吸って膨張する物のつまりです。
トイレのつまりを放置してしまうと、トイレの水が流れなくなります。
その結果水が逆流し、最悪の場合は便器から溢れだしてしまいます。
水を流しても水位が低く感じたり、少し時間が経つと下がっていたりする場合は、つまり以外の原因が考えられるので一度プロに相談しましょう。
正常な水位目安
チェックすべきポイントは、排水管へ流れる穴が完全に隠れているかどうかです。
水位が低いと配管へ続く穴が露出してしまい、封水がもつ役割を果たしていません。
風水が役割を果たさないと悪臭が上がるだけでなく、虫がわいてくる可能性があります。
水位は低いがすぐに修理出来ないときの応急措置は、減っている分の水を追加で注ぐことです。
水の量を増やして臭いや虫が出ないように蓋をするイメージです。
悪臭や虫がわくことを一時的に抑えられるので試してみてください。
トイレの水位が下がるのを自分で直す方法
・トイレタンクの鎖やゴムフロートを交換する
・便器にお湯を流す
・排水管のつまりを改善する
・排水管の空気圧に対応する
トイレタンクの水が下がっている場合は、トイレタンク内の鎖やゴムフロートといった部品を交換することで、従来どおりの水位まで水が溜まるようになる可能性があります。
封水が少なくなっている場合は排水管のつまりが原因の場合がありますので、つまりを改善することが先決です。
排水管につまっているものが何かによっても対処法は変わってきますが、トイレットペーパーや排泄物、汚れなどは、お湯を流すことで溶け出しつまりが改善される場合がありますので試してみてください。
お湯を流してもつまりが改善されない場合は、通水カップなど物理的につまりを改善する道具を使ってつまっているものを取り除きましょう。
封水が少ない状態でラバーカップを使用すると、水がハネてしまう場合があります。
つまっているものが飛び散ったときにすぐ対処できるよう、便器の周りに新聞紙を敷くなどして養生をしておくと安心です。
気圧によって封水が下がる場合は、排水管の空気圧の変化に対応できるよう、排水管の大きさを変更したり、外から空気を入れられるように通気管を設置したりといった対処が有効です。
ただし賃貸物件の場合は自己判断で対応できないため、管理会社や大家さんに相談のうえで行うようにしてください。
トイレつまりで水が少しずつ流れる状況について
トイレのトラブルの中でも、似たような状況で水が少しずつしか流れないのを経験したことがある方も多いかと思います。
似たような症状ですが、少し性質が異なるので、こちらに関しても知っておくと便利です。
トイレの水位が下がっている事に気付いたら「たうん水道修理センター」へ
いかがだったでしょうか?
トイレの水位が下がる時の原因と対処法をまとめた記事をご紹介いたしました。
自分で対処しても状況が改善されない場合は「たうん水道修理センター」に依頼をして修理してもらうのも1つの方法です。
水回りのトラブルで、お困りの方は、「たうん水道修理センター」へ、ご相談ください。
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